ノートPCや外部モニターの音を、机の上で手軽に聞きやすくしたい場合は、スピーカーの「接続方法」と「置き方」を先に確認することが大切です。USBケーブル1本で音声と電源をまかなえるモデルなら配線を減らしやすく、3.5mmステレオミニ入力に対応するモデルなら、PCだけでなくモニターやアナログ出力機器にもつなげやすくなります。
今回は、USBオーディオ・USB給電・3.5mmステレオミニ入力のいずれかに対応し、デスクへ置きやすい5製品を比較します。掲載価格は資料に記載された情報をもとにしたもので、購入時には販売ページで確認してください。
選び方
接続が「USB音声入力」か「USB給電のみ」かを確認する
USB接続対応と書かれていても、USBケーブルが音声も伝送するのか、電源供給だけを担うのかは製品によって異なります。
- USBケーブル1本で音声と電源を接続したい場合は、USBオーディオ対応モデルが候補です。Creative Pebble V3、EDIFIER R20BT、サンワサプライ MM-SPU17BKN、エレコム MS-P08USB2WHが該当します。
- 3.5mmステレオミニ出力を備えたPCやモニターを使う場合は、3.5mm入力対応モデルが便利です。Creative Pebble V3、EDIFIER R20BT、ロジクール Z150が対応します。
- ロジクール Z150はACアダプターで電源を取るため、USBポートを使わずにアナログ接続したい場合に検討しやすい構成です。
机の空き方に合わせて、一体型・左右分離型を選ぶ
左右分離型は、画面の左右にスピーカーを置けるのが特徴です。一方、モニター下の横長スペースを使いたい場合や、左右に物を置きにくい場合は、バー型が候補になります。
- 左右に置くスペースを確保できるなら、Creative Pebble V3、EDIFIER R20BT、ロジクール Z150、エレコム MS-P08USB2WHのような左右分離型を選べます。
- モニター下の空きスペースを活用したい場合や、ノートPC画面の上部に取り付ける選択肢もほしい場合は、クリップ構造を備えるサンワサプライ MM-SPU17BKNが向いています。
- 省スペース性を重視するなら、各スピーカーが幅72mmのエレコム MS-P08USB2WH、または幅205mm・奥行36mmのサンワサプライ MM-SPU17BKNを確認しましょう。
音量操作の位置は、日常の使いやすさに影響する
音量を頻繁に変えるなら、操作部がどこにあるかも重要です。本体前面で操作できるモデルなら、手を伸ばしてすぐ調整しやすいでしょう。
- Creative Pebble V3は右スピーカー前面に電源・音量コントロールを備えます。
- ロジクール Z150は前面のスイッチで電源のオン・オフと音量調整を行え、ヘッドホン出力も前面に搭載します。
- サンワサプライ MM-SPU17BKNは、ボリュームコントロールと電源オン・オフスイッチが分かれた構成です。
- エレコム MS-P08USB2WHは、手元に置けるボリュームコントローラーとミュートボタンを備えます。
出力の表記だけでなく、利用シーンも考える
出力の数値はメーカーごとに「実用最大出力」「最大出力」「RMS」など表記基準が異なるため、数値だけを単純比較するのは避けるべきです。聞く場所の広さ、PC内蔵スピーカーからどの程度音量を補いたいか、会議音声・動画・音楽のどれを中心に聞くかも踏まえて選びましょう。
Creative Pebble V3は総合8W RMS・ピーク16W、サンワサプライ MM-SPU17BKNとロジクール Z150は6W、EDIFIER R20BTは2.5W+2.5W、エレコム MS-P08USB2WHは実効最大出力5Wとされています。
比較表
| 商品 | 掲載価格 | 接続方式 | 電源の取り方 | サイズ・設置スタイル | 操作・端子 | 出力表記 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Creative Pebble V3 | 5,480円 | USBオーディオ、Bluetooth、3.5mmステレオライン入力 | USBバスパワー | 左右分離型、各約幅123×奥行120×高さ118mm | 右前面に電源・音量、3.5mm入力 | 総合8W RMS、ピーク16W |
| EDIFIER R20BT | 7,980円 | USB-C、Bluetooth、AUX | USB給電(5V/1A) | 左右分離型、1台あたり約幅83×奥行177.2×高さ121.1mm | 専用アプリ対応 | 定格2.5W+2.5W |
| ロジクール Z150 | 3,600円 | 3.5mmライン入力 | ACアダプター | 左右分離型、1台あたり幅84.5×奥行76×高さ151.5mm | 前面に電源・音量、ヘッドホン出力、前面AUX入力 | 最大6W(3W+3W) |
| サンワサプライ MM-SPU17BKN | 5,680円 | USB-A(音声・電源) | USBポート | 一体型バー、幅205×奥行36×高さ68mm。モニター下設置または画面上部へのクリップ固定 | ボリュームコントロール、電源オン・オフスイッチ | 実用最大6W(3W+3W) |
| エレコム MS-P08USB2WH | 3,835円 | USB-A(音声入力) | USB-A(DC5V、500mA以上) | 左右分離型、1台あたり幅72×奥行74×高さ82mm | 有線ボリュームコントローラー、ミュートボタン | 実効最大5W(2.5W+2.5W) |
先に結論:用途別に候補を絞るなら
こんな人にUSB-C接続を中心に、PC・スマートフォンなど複数の機器で音を聞き分けたい
Creative Pebble V3
USBオーディオ、Bluetooth、3.5mmステレオライン入力に対応し、USBバスパワーで動作します。
こんな人にUSB-C・Bluetooth・AUXの3系統を使い分け、左右分離型を置きたい
EDIFIER R20BT
USB-C、Bluetooth、AUX入力に対応し、左右スピーカー間ケーブルは1.8mです。
こんな人に3.5mm接続とヘッドホン出力を重視し、AC電源で使いたい
ロジクール Z150
前面に音量・電源操作、3.5mmライン入力、ヘッドホン出力を備えています。
こんな人にモニター下へ薄く置くか、ノートPC画面上部へ固定したい
サンワサプライ MM-SPU17BKN
幅205mm・奥行36mmのバー型で、スタンドとクリップの2通りで設置できます。
こんな人に小型の左右分離型をUSB-A 1本でつなぎ、手元でミュートしたい
エレコム MS-P08USB2WH
幅72mmの小型スピーカー2台と、ミュートボタン付きの有線コントローラーを備えます。
USB接続を最優先する場合でも、PC側の端子形状を確認しましょう。USB-Cポートを使える環境ならCreative Pebble V3やEDIFIER R20BT、USB-Aポートへ直接つなぐならサンワサプライ MM-SPU17BKNやエレコム MS-P08USB2WHが候補になります。
設置スペースも選択を分けるポイントです。左右の空間を使えるなら、セパレート型はスピーカーを離して配置できます。対して、モニター下に横長の空きがある場合は、サンワサプライ MM-SPU17BKNのバー型が収まりやすいでしょう。モニターの脚やスタンド、画面下の高さもあわせて確認することが大切です。
また、USB-C対応でも、端子の役割や給電能力には注意が必要です。Creative Pebble V3で8W RMSを使用する場合は、10W供給可能なUSB Type-Cポートまたは電源アダプター、もしくは5V/2A出力可能なUSB-A電源アダプターが案内されています。PCの端子だけで使う予定なら、必要な給電条件を事前に確認しましょう。
各商品の特徴
Creative Pebble V3

Creative Pebble V3は、USBオーディオ、Bluetooth、3.5mmステレオライン入力に対応する左右分離型スピーカーです。PCとはUSB接続で音声と電源をまとめられ、3.5mm出力を備えたPCモニターやテレビなどにも接続できます。Bluetooth 5.0にも対応しているため、対応機器からワイヤレス再生する選択肢もあります。
各スピーカーは約幅123×奥行120×高さ118mmで、左右を結ぶケーブルは約1.35mです。右スピーカー前面に電源・音量コントロールがあり、音量調整を本体で行えます。総合出力は8W RMS、ピーク出力は16Wと案内されています。メーカーはクリアダイアログオーディオ処理により、セリフ、ボーカル、ビデオ会議などの音声を明瞭に再生するとしています。
- USB接続でPCの音声と電源をまとめたい人
- 3.5mm入力とBluetoothも使い分けたい人
- 左右分離型で、右側の本体前面から音量を調整したい人
- 動画や会議音声を聞く用途も想定している人
- 3.5mmライン入力用ケーブルは付属せず、3極タイプのケーブルが別途必要です
- 3.5mm入力には4極タイプのケーブルを使用できません
- 8W RMSで使うには、案内されたUSB給電条件を満たすポートまたはアダプターが必要です
- BluetoothはA2DPによる音楽再生対応で、HFPによる通話や通話操作には対応していません
EDIFIER R20BT

EDIFIER R20BTは、USB-C、Bluetooth、AUXの3系統入力に対応する左右分離型スピーカーです。PCのUSB-Cポートに接続して使う方法のほか、Bluetooth機器やAUX接続機器を利用できます。USB入力は16bit/48kHz、Bluetoothはバージョン6.0およびSBCコーデックに対応します。
1台あたりのサイズは約幅83×奥行177.2×高さ121.1mmで、セット重量は約1.4kgです。左右スピーカー間のケーブルは1.8m、USB-Cケーブルは1.5mで、いずれも直付です。定格出力は2.5W+2.5W、ドライバーは2.75インチ(70mm)のフルレンジで、再生周波数帯域は73Hz~20kHzとされています。モバイル向けのEDIFIER ConnexとPC向けのEDIFIER TempoHubに対応します。
- USB-C、Bluetooth、AUXの接続方法を使い分けたい人
- 左右のスピーカーをやや離して置ける人
- PC向け・モバイル向けの専用アプリ対応を確認したい人
- USB-C接続で使える左右分離型を検討している人
- USB給電の条件は5V/1Aです
- 左右スピーカー間ケーブルとUSB-Cケーブルは直付で、長さはそれぞれ1.8m・1.5mです
- 本体の音量操作部やヘッドホン端子の有無は、掲載資料で確認できません
- Bluetooth接続を利用する場合は、接続機器側の対応状況を確認しましょう
ロジクール Z150
ロジクール Z150は、3.5mmライン入力を使う左右分離型スピーカーです。電源はACアダプターから取り、合計最大6W(3W+3W)の出力と2インチドライバーを備えます。PCの音声出力に加えて、前面の3.5mmライン入力から音楽プレーヤーなどをつなぐ使い方が案内されています。
各スピーカーのサイズは幅84.5×奥行76×高さ151.5mmで、重量は583gです。前面のスイッチで電源オン・オフと音量調整を行えるほか、3.5mmステレオミニジャックのヘッドホン出力も備えます。スピーカーをPCにつないだまま、ヘッドホンやイヤホンへ切り替えたい場合に確認しやすい構成です。
- PCやモニターの3.5mm音声出力から接続したい人
- 前面で電源と音量をまとめて操作したい人
- ヘッドホン出力を備えたスピーカーを探している人
- USBポートではなくACアダプターから電源を取りたい人
- USBオーディオやUSB給電には対応していません
- 電源用にACアダプターの接続が必要です
- Bluetooth接続には対応していません
- 本体サイズは高さ151.5mmのため、モニター横へ置く場合は高さを確認しましょう
サンワサプライ MM-SPU17BKN

サンワサプライ MM-SPU17BKNは、USB-Aケーブル1本で音声と電源を接続する一体型のサウンドバーです。幅205×奥行36×高さ68mmの横長・薄型設計で、モニター下の空きスペースへ置く方法のほか、クリップ構造を使ってノートPC画面の上部に挟んで固定する方法も案内されています。
実用最大出力は6W(3W+3W)で、左右2つのスピーカーユニットに加え、中央に低音域を強調するパッシブラジエーターを内蔵します。ボリュームコントロールと電源オン・オフスイッチが分かれているため、電源を入れた際に前回の音量設定を使いたい場合にも確認しやすい仕様です。対応機種としてWindows搭載PCとApple Macシリーズが記載されています。
- USB-Aケーブル1本で音声と電源を接続したい人
- モニター下の横長スペースを活用したい人
- ノートPC画面上部へクリップで固定する選択肢もほしい人
- 左右にスピーカーを置くスペースを確保しにくい人
- 接続端子はUSB-Aで、3.5mm入力やBluetoothには対応していません
- ノートPC画面上部へ固定する場合は、画面の形状や厚み、安定性を確認しましょう
- 幅205mm・高さ68mmのため、モニター下の空間やスタンドとの干渉を確認しましょう
- USBポートからDC5V・500mAの電源供給が必要です
エレコム MS-P08USB2WH

エレコム MS-P08USB2WHは、PCのUSB-Aポートへ接続するUSB音声入力タイプの左右分離型スピーカーです。USB端子1本でステレオサウンドを再生でき、電源もUSB-Aから取ります。実効最大出力は5W(2.5W+2.5W)で、φ50mmの丸型フルレンジドライバーを採用しています。
1台あたりのサイズは幅72×奥行74×高さ82mmで、5製品の中では小型の左右分離型です。ケーブル長は、ボリュームボタン部を含めて約133cm。手元に置けるボリュームコントローラーには、音量調整に加えてミュートボタンが搭載されています。再生周波数帯域は180Hz~20kHzとされています。
- USB-Aポート1本でPCへ接続したい人
- 小型の左右分離型スピーカーを机上へ置きたい人
- 手元のコントローラーで音量調整とミュートを行いたい人
- Bluetoothやアナログ入力を使わず、PC用としてシンプルに使いたい人
- 接続端子はUSB-Aのみで、3.5mm入力とBluetoothには対応していません
- 電源にはDC5V・500mA以上を供給できるUSB-Aポートが必要です
- ケーブル長は約133cmのため、PC本体・ハブ・モニターのUSB端子までの距離を確認しましょう
- スピーカー本体ではなく、有線コントローラーで音量を操作する構成です
注意事項
- USB-C端子を備えるPCでも、端子がUSBオーディオや必要な給電に対応するかはPC側の仕様で確認しましょう。特にCreative Pebble V3で8W RMSを使用する場合は、10W供給可能なUSB Type-Cポートや電源アダプター、または5V/2A出力可能なUSB-A電源アダプターが案内されています。
- 3.5mm接続を予定している場合は、PC・モニター側に音声出力端子があるか、また必要なケーブルが付属するかを確認しましょう。Creative Pebble V3のライン入力用3.5mmケーブルは付属しません。
- USB-A専用モデルは、USB-CのみのPCへ直接接続できません。変換アダプターやUSBハブを使う場合は、音声入力と必要な給電を確保できるか確認してください。
- 左右分離型は、スピーカー間ケーブルの長さも設置に関わります。EDIFIER R20BTは1.8m、Creative Pebble V3は約1.35mのスピーカー間ケーブルを備えます。
- バー型をモニター下へ置く場合は、モニターのスタンド、画面下端、キーボードとの距離を測り、スピーカーが視界や操作を妨げないか確認しましょう。
- Bluetooth対応モデルであっても、PC用途ではUSBまたはAUX接続を選ぶことで、接続方式を明確にして使えます。Bluetoothでの対応プロファイルや動作条件は、接続する機器側も含めて確認しましょう。
- 掲載価格は資料記載時点の情報です。価格、在庫、付属品、保証条件は購入前に販売ページで確認しましょう。
